チーフコーディネーターの金綱(かねつな)です。いつもご愛読有難うございます。今回は円安、原油高、賃上げ要請のマイナスのトリプルトレンドの中、中小企業には尚一層の経営力UPが求められています。今回は、そうした状況下でも貴社が一歩抜き出た存在になる「簡単に出来る経営力UPのポイント」について解説します。
経営力とは?
経営力とは抽象的な表現なのでここでは、話を分かりやすくするために
- 経営戦略の妥当性が高い(誰に何をどのように)
- ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウ等の経営資源の内容が戦略にマッチしている
- 決算内容が良い(好決算)
と定義したいと思います。
そこで、現下の事業者の皆様に対して下記の内容をご提案したいと思います。
■ 他人の力をもっと上手に利用しよう
中小企業の最大の課題は「想定しているターゲット顧客層に殆ど知られていないこと」つまり認知度不足だと感じています。自社のHPでの訴求を高めるのも大切ですが、ターゲット顧客層の目線から考えると、アクセス数が元々多い媒体への貴社の露出UP策にチャレンジしてみて下さい。
例えば、東京商工会議所 公式 |東京商工会議所 (tokyo-cci.or.jp)の会員になれば
東商 社長ネット |東京商工会議所 (tokyo-cci.or.jp)
東商新聞「BizDane!」<ビズダネ> | 販路開拓・PR |東京商工会議所 (tokyo-cci.or.jp)
のように、SNS等が苦手な方も簡単に自社の露出を増やすことが可能になります。
■ 使い勝手の良い支援施策を探して活用しよう
ここ数年、国、東京都、地元自治体から、コロナ禍の中小企業支援のための様々な補助金施策が公募されています。しかしながら申請要件や申請書作成の難解さや手続の複雑さ、補助金の対象経費項目も限定的であるため、使い勝手の面から言うと良いとは言えないものも多いのも事実です。申請後の事業進捗では、採択基準がシビアで様々な報告義務が課されているものも多く、必ずしも自社にとって役に立つものばかりとは言えません。その点下記の施策は補助率も高く
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/attention/2020/0305_13201.html
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/topics/genyu_genzairyo/index.html
これからエントリーも可能なのでご検討してみて下さい。
貴社がこうした支援施策を活用すべきか?活用出来るのか?等是非、可否については東京都よろず支援拠点にご相談下さい。
■ 金融機関とのコミュニケーションを良くして経営力を高めよう。
コロカ禍、政府系金融機関、民間金融機関から多くのお金が多くの事業者へ低利で融資されました。しかしながら、借入した事業者さんの中には、その後金融機関の方々とのコミュニケーションが全く取れていない事業者さんも多いようです。コロナ禍に加え円安、原油高、賃上げ要請のトリプルトレンドの中、中小企業者さんの経営環境は不透明です。
日々の事業進捗について金融機関の方々と経営課題を共有し、彼等の持つネットワーク力や情報力も上手に活用しましょう。
その一方、事業者の方々からは「何を報告したら良いか分からない」「どんな資料を用意したら良いか分からない」等の声も寄せられていますので、
マンガでわかる「ローカルベンチマーク」 | 経済産業省 中小企業庁 (mirasapo-plus.go.jp)
等をご覧になった上で、金融機関経由で、ローカルベンチマークシートや経営デザインシートの作成について、当拠点へ相談してみるのも効果的だと思います。
貸し手である金融機関にとっても以上のような成果物が出来るコトは、融資先事業者の真の経営課題を把握出来るメリットもあり、貴社にとっても彼等の持つ販路開拓支援のネットワーク力を引き出しやすくなるメリットがあります。
ご提案したことは、新たなお金の支出も殆どなく、「よし!やってみよう」と言う簡単な意思決定だけで済む話です。貴社の事業が少しで早く、成長軌道に乗られること、心からお祈りします。