こんにちは。東京都よろず支援拠点 コーディネーターの高 英輔でございます。
いつも本ブログをご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。
事業者様のご相談を受けておりますと、「売上が上がらない、利益がでない、事業が上手く行かない等、経営が悪化した時にはどのようにしたら良いのでしょうか?」という声が聞かれます。
外的要因として、自然災害・震災、コロナ禍等、厳しい経営環境の変化も多数挙げられる事と思いますが、ご相談をいただく事業者様の中で、経営悪化に至った原因の多くは、最終的に経営者自身の
- 状況判断のミス
- 判断基準の誤り
によるものが多い印象を受けます。
改善に至るポイントは、シンプルに申し上げますと、
- 社内(内的要因)を思い切って変えていくこと。
- 経営判断がズレてしまっていたことを、元に戻して地道に一つ一つ、しっかり磨くこと。
この2つを継続していくことだと思います。
次に、<経営の要素><経営の改善・再建の進行ステージ>に分けて、原因と対応策を考察していきますと、より明確になります。
<経営の要素について>
経営の要素は大きく2つ、細かくは5つに分けることができます。
1.経営者の思い:①考え方の方向性、②情熱の量
2.自社の技術:③ヒト、④モノ(情報)、⑤カネ
<経営の改善・再建の進行ステージについて>
経営の改善・再建の進行ステージは2つに分けることができます。
1.財務基盤の改善
2.事業基盤の改善
ご相談時には、経営者の「思い」や「技術」について、特に、進行ステージ別では「財務基盤の改善ステージ」における「利益」の出し方と「金融機関との付き合い方」、またヒト(人材の育成)に関する問題については、充分な腹落ちと気づきが得られるまで、ヒアリングとディスカッションを何回も重ねることを心がけています。
再建の可能性は、経営者自らがご自身の思いや行動をじっくり振り返り、自ら考える中で生まれてきます。
自分自身の中にある潜在的な強みは、上述のような過程から浮き彫りになってくることが多いのです。しかし、一方で、自分自身の強みとは、案外、一人では気付きにくいモノなのかも知れません。
例として1つ支援事例をあげます。
<支援事例:営業に自信がない→強みを活かした営業を支援し、2年で売上高9倍へ>
課題:今まで営業を殆どしたことがなく、どのようにしたらよいか
支援:対話を通じ、「本人の強み」を引き出し、営業方法を提案
このご相談では、経営者の思いを通じて強みを引き出し、営業方針や組織作りの支援をいたしました。
経営の改善・再建の要諦は「トップの持つ心の中」にあります。
あなたも一緒に、まずは一歩を踏み出してみませんか。
東京都よろず支援拠点では、経営改善等を含む経営上のあらゆる相談をお受けしています。
ひとりひとりの皆様の状況をお聞きした上、一緒になって考えていく支援者であり、応援団です。無料で何度でもご相談頂けますので、お悩みの方は是非ご利用ください。