東京都よろず支援事例 2019 case09

東京都よろず支援事例 2019 case09

補助金を活用した海外展示会への出展で売上アップ

抱えていた課題

●取扱商品は、ピアス・ネックレス・ブレスレット・リングといった女性向けコスチュームアクセサリー全般で、中心価格帯は5,000円~8,000円。セレクトショップを中心に卸売のほか、自社ECサイトによる小売も行っている。
●当社のブランド・フィロソフィーは、「クローゼットの中にまだない、新しいモノ」であり、同社商品の独自性ある高いデザイン性はこれを具体化したものである。
●卸売における既存主要得意先については、市場環境悪化に伴うブランド閉鎖等に伴い、売上高が下落傾向であった。
●さらに、国内展示会を中心とした営業活動からは新規得意先の獲得効果を思うように得ることが出来ない状況であった。
(上部画像:補助金を活用しパリの展示会にブースを出展)

星田コーディネーターが行ったこと

●もともと商品力には定評があるので、有力なバイヤーがどのような情報収集活動・購買活動を行っているかを分析し、そこにアプローチする必要があることを確認した。
●同社の主要卸先である高感度セレクトショップのバイヤーは、海外の展示会を多く訪れるとのことであった。出展戦略をブラッシュアップし、Premiere-Classe※等の複数の展示会へ出展することとなった。
●さらに、海外展示会への出展について小規模事業者持続化補助金の施策を利用し、同社の費用負担を軽減することを提案した。
(上部画像:ルミネ新宿でポップアップストアを展開)

成果

●Premiere-Classeでは国内外のバイヤーと接点を得ることが出来たが、特に国内トップバイヤーとの関係構築の契機となったことが大きい。その結果、卸売上増加といった成果につながった。
●また、小規模事業者持続化補助金については、弊拠点のサポートにより無事に採択を得ることが出来た。
※Premiere-Classe
開催日:2018年9月7日~9月10日
開催場所:フランス、パリ・ポルト・ド・ヴェルサイユ
概要:欧州のみならず、日本や東アジアのトップバイヤーからも「これからのブランドを発掘する場」として注目を集める展示会。


◆支援のポイント◆

海外出展という敷居が高い施策立案であったが、補助金申請による負担軽減の可能性を示すとともに、前田様に寄り添い勇気づけることで、新たな一歩を踏み出す契機となることを心掛けた。

相談者様の声

これまでは営業活動について自分一人で試行錯誤しながら取組んできましたが、よろず支援拠点に相談をしたことで、海外展示会出展についても背中を押していただき、さらに補助金も無事に採択を受けることが出来たので、とても感謝しています。


株式会社Sea’ds mara 代表取締役 前田 紘子 様

日本製の女性向けアクセサリーブランドとして、オリジナルブランド“Sea'ds mara(シーズマーラ)”を立ち上げ、個人事業として2013年1月に開業。その後、事業拡大を目的として2015年12月に株式会社を設立し、現在に至る。
〒106-0046 東京都港区元麻布3丁目1-6
Tel. 03-6555-3688
http://www.seadsmara.com/

星田コーディネーターのコメント

同社は業歴が浅い企業ですが、前田様の優れたデザインセンスと前向きなキャラクターが力強く事業を牽引しています。一方で、前田様自身が商品デザインから営業活動等まで全ての事業活動を担っており、社内に相談相手がいない状況でした。弊拠点がより良いパートナーとなり、さらなる事業の発展に向けて歩んでいただければと考えています。


星田コーディネータープロフィール ▶︎


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