東京都よろず支援事例 2019 case05

東京都よろず支援事例 2019 case05

“のむ天然おだし”の自宅需要を開拓しギフト依存体質を改革

抱えていた課題

●阿部様が取り扱う“のむ天然おだし”は、新しいジャンルの商品で、近年の健康志向に伴いネットショップの売上は増加していた。
●しかし、包装資材、物流費等の負担が大きく、商品へのこだわりを追求するほど利益率が低下するという悪循環に陥っていた。
●加えて、売上の構成がギフト需要に偏っており、これも利益率の低さの要因になっていた。
(上部画像:日系航空会社機内誌で商品が紹介された)

金綱チーフコーディネーターが行ったこと

●店舗がある世田谷区内のヘルシー志向の高い主婦へ「だし」の新しいアレンジ、楽しみ方の提案を通じて、日本の食文化の魅力を伝えることを助言。その手段として、東京商工会議所世田谷支部へ入会し、部会への参加や経営指導員と連携して、地元事業者や前述の主婦への商品PRを低コストで行うことを提案した。
●さらに、これらの計画を実行する際に必要となる費用は「小規模事業者持続化補助金」を活用することを提案し、申請書の作成をサポート。
(上部画像:春を感じるプチギフト”さくらのおだし”)

成果

●自店舗の認知、トライアル需要、口コミ派生の促進等を目標とする事業計画を記した同補助金申請書が採択された。
● その結果、自宅需要売上3倍増に向けた商品リーフレットの作成が可能に。季節毎のおだしの楽しみ方をPR出来る体制が整い、売上増加の起爆剤になった。
●具体的には、自宅需要増加策が功を奏し、同需要に関する売上が前年比の3倍を記録した。これにより、懸念されていた粗利益も伸ばすことが出来た。
(上部画像:普通とは違う特別な味わいが楽しめる”チーズ鍋用おだし”)


◆支援のポイント◆

創業以来、阿部様が培ってきたネットワーク、ノウハウ、商品加工技術等に関して対話を繰り返すことで、阿部様自らが、自社の真の強みを理解し、その強みをどのように活用すべきか?について確信が持てるようになったこと。

相談者様の声

暗中模索の中、自分一人で取組んできましたが、相談をしたことで、弊社の強みを再認識し、具体的にPR出来るようになりました。今回、金綱さんから「知らないことを心配するよりも、気軽に相談すること」の大切さを教えて貰い、そのことを実感しました。

ボニートジャパン株式会社 代表取締役 阿部 恵里子 様
代表取締役である阿部様は、広告代理店勤務時代に地方の特産品を活用した地方活性化の取組みとして、生産者と行政をつなぐイベントや商品企画などの業務に従事。その後、日本の素晴らしい食文化、地方の食材の魅力を伝えていきたいという思いから、広告代理店で培ったノウハウを活かし、2015年ボニートジャパンを設立、2016年3月に“のむ天然おだし”専門店の雅結寿(みやびゆいのじゅ)というブランドを立ち上げ、店舗を開店。
〒154-0002 東京都世田谷区下馬2-27-14 玉川B&Sビル1F Tel. 03-6450-8357
http://miyabi-yuinojyu.com 

金綱チーフコーディネーターのコメント

阿部様は、前職の経験も活かし地域の食文化を新しい形で再認識してもらおうとする立派な志をお持ちの方です。“のむ天然おだし”というコンセプトは年を追う毎に新たなファンを増やしています。そんな大義を持って頑張る阿部様をご支援させていただいたことを大変嬉しく思っています。


金綱チーフコーディネータープロフィール ▶︎


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