東京都よろず支援事例 2019 case06

東京都よろず支援事例 2019 case06

今まで市場に無かった商品の製造・販売を
東京都よろず支援拠点がプロデュース

抱えていた課題

●上野様の奥様と娘様が発案し、特許・商標を取得したハンドウォーマーを世に広めたい、との想いで行政や様々な支援機関を回っていたところ、知財総合支援窓口東京(一般社団法人発明推進協会)から東京都よろず支援拠点を紹介されたことがきっかけで支援が始まった。
●以下の条件に適うハンドウォーマーの生産・販売委託先を探していた。
①ブランドコントロールに関し上野様の意向を尊重してくれること
②高品質な製品を製造出来ること
③大手ではなく小規模のメーカーであること
④独自の販売チャネルを持っていること
⑤上野様の経済的な利益にも配慮してくれること
(上部画像:脱着が容易でとても暖かいと好評のハンドウォーマー)

弥冨サブチーフコーディネーターが 行ったこと

●今後のビジネスプランを上野様と一緒に構築し、最適な生産・販売委託先像を整理した。
●その結果、弥富サブチーフコーディネーターは、以前から弊拠点をご利用いただいていた(株)日悌様を紹介した。数ある企業の中から(株)日悌様を紹介した理由は、ブランドの構築や生産体制の確立が可能であること、知的財産に関するノウハウを蓄積していること、上野様にとって適切な販路を有していることに加え、取引先を大切にする姿勢が決め手となった。
●両者間で面談を重ねた結果、合意契約書を締結し連携することが決まった。今期は、ハンドウォーマーのテストマーケティングとして百貨店等でのポップアップ販売の実証実験を行い、今後に向けての販売数量予測に役立てる予定。
●なお、同契約書の作成に係るアドバイスについては、弊拠点の関コーディネーター(弁護士)が担当した。
(上部画像:指を引っ掛ける構造で特許を取得)

成果

●上野様に対し、委託先の(株)日悌様からロイヤリティーが支払われた。
●現在、大手スポーツメーカーでの取扱いが決定しているほか、複数のブランドとの商談交渉が同時進行している。
●今まで市場に無かった画期的な商品を販売することにより相当程度に売上が見込まれる。これに伴い、販売数量に応じたフィーが上野様に支払われる予定。


◆支援のポイント◆

●上野様のこれまでの経緯や商品にかける想い等、背景を入念にヒアリングすることを心掛けるとともに、上野様の考え方や今後のビジネスプランも考慮して、両者win-winの関係になる連携先を紹介した。
●両者間の合意契約書作成の際、弁護士の関コーディネーターのノウハウを活用する等、弊拠点内でチームを組み支援を行った。

相談者様の声

弊社にとって重要な契約に関することをはじめ、ブランドの展開や販売手法について相談させていただきました。弥冨さんのサポートを受けながら商談・交渉をしていましたが、大変な安心感を持って臨めたことに感謝しています。


上野技術士研究所 代表 上野 紀雄 様

埼玉県狭山市で建設分野をメインに技術コンサルティングを行う個人事業主。大手企業の技術畑に長年勤めた経験を活かし、定年後独立開業した。
〒350-1317 埼玉県狭山市水野830-2
Tel.04-2958-8385 

弥冨サブチーフコーディネーターのコメント

このハンドウォーマーがどういう市場を創造するのか画を描いた上で両者を引き合わせさせていただきました。上野様は「妻や娘が作った商品を世に出したい」とおっしゃっていましたが、微力ながらそのお手伝いをさせていただきましたことを嬉しく思います。


弥冨サブチーフコーディネータープロフィール ▶︎


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