東京都よろず支援事例 2019 case11

東京都よろず支援事例 2019 case11

新製品開発全自動IH調理機の製作に挑戦

抱えていた課題

●受注量の横ばいが続き、売上が右肩下がりの状況の中、これらを打開すべく今まで培った電気関連の技術をもとに自社製品の開発をいかに実行するかが課題だった。
●さらに、製品開発の着手にあたって、資金的な余裕はなく、補助金の活用による資金調達を行う必要があった。
●より確実な製品開発の進捗に向けた事業計画を構築し、この計画のブラシュアップが不可欠だった。
(上部画像:全自動IH調理器「マグホット」)

和田コーディネーターが 行ったこと

●保有している技術や企業の強みを再点検し、どの様な分野でどの様な製品が出来るのか、社会で必要とされている製品は何か等を鶴見様と一緒に検討した結果、誰でも簡単に調理できる全自動IH調理機の製品開発に着手することとなった。
●この事業を推進するための事業計画の作成を支援し、関連製品の市場調査、社外協力と社内体制、資金調達方法等を検討し、ものづくり補助金の活用を前提に計画の練り直しを行った。
●また、補助金採択後の製品の販売戦略を一緒に考え、販路開拓として新たに自動車での移動食品販売の設備関連をターゲット顧客として設定することを提案した。
(上部画像:「マグホット」の操作画面。食材に合わせた自動調理が可能)

成果

●事業計画書を完成させ、ものづくり補助金に採択された。
●この補助金を活用し新製品の全自動IH調理機の試作品が完成した。
●試作品モデルに多様な機能を付加したり、コストダウンのためのスリム化を図る等新たな用途開発に向けて幅が広がっている。
●商標登録を行い、自社製品として販売に向けた体制が整った。


◆支援のポイント◆

新製品開発のための事業計画書の作成、ものづくり補助金の採択、試作品製作のための的確な進行管理に関する支援や、販路開拓の方法等の提案を行った。

相談者様の声

多摩地域の展示会「たま工業交流展」で和田さんと出会い、新製品開発や補助金申請を中心に支援していただきました。相談を継続する中で、自分の考えが少しづつ整理され、ものづくり補助金も採択されて事業が円滑に進み、構想を練っていた自社製品を生み出すことが出来ました。


株式会社ティーエス 代表取締役 鶴見 慎一 様

2006年に創業し、電気機器部品の製造を主に営んでいる。大手電機メーカー関連の機器部品の組立の他に、洗浄装置、検査機器、加圧器等の開発設計、試作も行っている。
〒208-0031 東京都武蔵村山市岸2-3-6
Tel. 042-533-3821
https://www.k-ts.jp

和田チーフコーディネーターのコメント

鶴見様は自社製品の開発に向けて何より取組み姿勢が積極的であり、ものづくりで人の役に立ちたいという意欲を高く持っていらっしゃいます。開発した製品のさらなる発展に向けて多様な機能を付加する研究も重ねており、今後の活躍が楽しみです。


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