皆様、お元気に頑張っていますか?
東京都よろず支援拠点コーディネータの髙坂竜太(こうさかりゅうた)と申します。
日頃は、当拠点をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。引き続き、少しでも困ったこと、意見を聞いてみたいこと、などがありましたら、今後もお気軽によろずをご活用ください。
さて、コロナ禍になり、早2年が過ぎました。この2年間で皆様を取り巻く経営環境も大きく変化していることと思います。一つには、テレワークを始めとして、人と人との物理的距離が意識され、制約下でのお仕事を強いられることがあると思います。ここにきて、少しずつ感染者数が減少してきており、人との距離の制約も、緩和されてきている場面もありますが、完全に自由とはいかないようです。
一方で、落ち込んだ業績を回復し、経営を立て直さなければならないと思われている方も多いことだと思います。そのような中で、オンラインであるなしに関わらず、回復に向けた重要なキーワードが、「顧客目線」であると感じております。簡単な言葉で言いますと、お客様の立場でものを見る、ということでしょうか。
どうも、人間という生き物は、ホモサピエンスとして、永く自然や動物の脅威にさらされ、生き抜くためには、自分を中心に世界を見てきたように思います。自分のもつ武器や能力をよく理解し、それを磨き、周囲と闘いながら生き延びていくことが必要で、これを何万年、何百万年と続けてきています。昭和になっても人類は戦争を繰り返し、つい最近も戦争しています。このように長い間、自己中心の思考になってしまうことは、人間のDNAのレベルに浸み込んでいるのかもしれません。
ところが、商売でモノやサービスを売ろうと思うと、どうしても相手の立場や視点には立つ必要が出てくるのです。何故なら、買うか買わないかを決定するのは、お客様だからです。よろずの面談の中で、「お客様は、どのように感じているでしょうか。どのように見ているでしょうか。」と質問させていただくと、お応えに詰まることが良くあります。無理もありません。私も含め他人の気持ちや見え方など、なかなか理解できるものではありません。
今回のコロナを経験し、ウィズコロナ、ポストコロナといわれますが、このような時でも、お客様の見ている風景、感じている気持ちを理解し手を差し伸べることができれば、モノやサービスが買われ、業績は間違いなく回復すると思います。
これを身につけるショートカットはないようです。常日頃から顧客の立場で考える、という習慣を身につけていくことが唯一の近道だと思います。ただし、一つだけコツがあると思います。それは顧客全体を考えるのではなく、特定の顧客に絞り込むことです。当社のターゲット顧客を絞り込んで、その顧客の立場に立って、見たり感じたりする、ここから始めると良いと思います。