こんにちは。東京都よろず支援拠点コーディネーターの吉野太佳子です。
よろず支援拠点で多い相談の一つに、ホームページの活用があります。
「せっかくお金をかけてホームページを作ったのに、問い合わせも売上も増えない…」「周りから『とりあえずホームページが必要』と言われて作ったけど、正直どう使っていいかわからない…」こんなお悩み、ありませんか？
実は、ホームページを作っただけでは成果が出ないのは当然のことなんです。でも、そこからのちょっとした工夫で、ホームページは「ただの飾り」から「頼れる営業マン」に変わります。
この記事では、ホームページの成果が出ない理由と、今日から始められる具体的な改善ポイントをお伝えします。読んだ後には、「なぜ成果が出ていなかったのか」「どうすれば成果が出るのか」がイメージできると思います。
ホームページが成果を出せない3つの理由
1. ターゲットが明確でない
ホームページを訪れる人が「これ、私のための情報だ！」と思えなければ、ただ通り過ぎてしまいます。誰に向けて、どんな価値を届けたいのかが曖昧なホームページでは、成果は期待できません。
2. スマホでの使い勝手が悪い
今やホームページ訪問の半数以上がスマホ経由です。それにもかかわらず、文字が小さい、写真が大きすぎて見づらい、操作がしにくい…これらが原因で多くの訪問者が途中で離れてしまいます。
3. 次の行動がわかりにくい
「問い合わせしたいけど、どこからできるの？」「商品が気になるけど、どうやって買えるの？」そんな疑問を抱かせてしまうホームページでは、せっかくの興味も成果にはつながりません。
成果が出るホームページに変える３つのポイント
1. 誰に見てほしいのか、明確にする
ホームページを訪れる人は、多種多様な背景を持っています。だからこそ、「誰に向けて」「どんな情報を届けたいのか」を明確にすることが重要です。
具体例: 地元のパン屋さんの場合
- ターゲット: 地域に住む主婦や会社員。
- 課題: 「どんなパンが売っているのか」「焼きたてがいつ買えるのか」を知りたい。
- 対応する情報: 「この時間帯に焼きたてパンが購入できます」といった具体的な情報をトップページに掲載。
やってみよう！
- 理想のお客様を具体的にイメージしてみましょう。
- そのお客様が「何を知りたがっているのか」を考え、それをホームページに掲載してください。
2. スマホで見やすいデザインにする
スマホでの見え方や操作性が悪いと、多くの訪問者が途中でページを閉じてしまいます。スマホ特有の使い勝手を改善することが大切です。
簡単チェック！
（１）文字サイズ
小さすぎる文字は読みにくいので、14～16pt以上がおすすめです。
参考リンク:
Apple Human Interface Guidelinesでは16ptが推奨されています。
https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/typography
Google Material Design Guidelinesでは14sp以上を推奨されています。
https://m2.material.io/design/typography/the-type-system.html#type-scale
（２）画像サイズ
ページの読み込み速度を速くするため、画像は300KB以下に圧縮しましょう。
参考ツール:
TinyPNG ウェブ上で簡単にJPEGやPNGを圧縮できる無料ツール
https://tinypng.com
（３）タップしやすい操作性
- スマホ画面で指でタップしやすいサイズ（48px以上）を確保しましょう。
- リンクやボタンは近接しすぎないよう配置しましょう。
3. 見た人に「次の行動」を促す
ホームページを訪れた人が「次に何をすればいいか」を迷わないように、行動を明確に促す仕掛けを作りましょう。
行動を促すボタンのポイント
- 色: 明るい緑は信頼感、赤は緊急性を伝える効果があります。
- 文言: 「今すぐお問い合わせ」「無料相談はこちら」など具体的なアクションを示す言葉を使用しましょう。
具体例: 購入ボタンの改善例
- 現在のボタン: 「詳しくはこちら」
- 改善: 「今すぐ購入する」、「在庫を確認する」等
訪問者に次のステップを提示することで、迷う時間を減らし、行動に繋げやすくなります。
あなたのホームページ、改善してみませんか？
ホームページは作っただけでは思うように成果がでるものではありません。少しずつ改善していくことで、今まで活用ができていなかったホームページが、問い合わせや売上を生む「ビジネスツール」へと変化していきます。
「試してみたいけど、具体的にどうすればいいのかわからない…」と感じた方がいれば、ぜひ「東京都よろず支援拠点」にご相談ください。
