経営者応援ブログ

補助金の事業計画書が飛躍的にレベルアップする「読みやすさ」と「説得力」を高める秘訣

こんにちは。東京都よろず支援拠点 立川事務所コーディネータの高坂です。

今回は、「事業計画書の作成における、具体的な2つのポイント」についてご紹介します。東京都よろず支援拠点では、事業計画書や経営計画書(以下、事業計画書)のブラッシュアップを通じた経営の相談をお受けすることがあります。補助金の採択や融資の申請に向けたブラッシュアップなどは典型的な例です。私の場合、最近では、平均的に週に3,4件はお受けしております。

その中で、共通してアドバイスさせていただいている内容をここでご紹介します。皆様の今後の事業計画書作成に活かしていただければ幸いです。

【見出し・小見出しの活用】

見出し・小見出しとは、「1.顧客ニーズ」といった簡単な表題を示し、それ以下に内容を記載するものです。見出し・小見出しの効果を3点ご紹介します。

1. 読者にとって「羅針盤」になる

文章全体の構成をパッと見て把握できるため、読者(補助金申請の場合、採点者や審査員のこと)は、全体の構成の中で何が書かれているか理解しやすくなります。特にダラダラと長文で書かれた箇所など流し読みされやすい場面では大きな効果があります。

2. 説得力や信頼感が増す

論理的で整理された印象を与えるため、読み手に対して「きちんと構成されている文章」と認識されやすくなります。他者に読ませる文書では特に重要です。

3. 申請者自身が編集・校正がしやすくなる

構成が明示されていると、書き手自身のレビュー・修正が簡単になります。特定部分の差し替えや追記もスムーズです。

見出し・小見出しに使用する言葉やフレーズですが、補助金の公募要領や記載例で使用しているキーワードを使用しましょう。紙面の制約上、詳細はよろずの個別相談でお伝えします。

【因果関係の活用】

ブラッシュアップのために提出された事業計画書を拝見すると、事業者の主張や意思を記述された部分があります。特に「当社の強みは・・・」や、「顧客ニーズは・・・」などにおいてよく見受けられます。
その場合、単純に主張したい内容のみを記述するのではなく、そこに根拠を挿入することで因果関係を明確化するようにしましょう。これによってその主張は抜群に説得力が増します。この根拠の部分はなるべく「客観的な事実」を記載しましょう。

例えば、

  • 「当社の強みは、金型作り一筋の職人が2人もいるなど、技術力には定評があることである」
  • 「顧客へのアンケート調査によれば、顧客ニーズはこってり味を好むとともに健康にも配慮している」

この下線の部分が根拠の箇所です。根拠が記載されていない場合と比較してみましょう。

【最後に】

今回は、よく見受けられる2つのポイントについてご紹介いたしました。まだその他にもアドバイスのポイントは多々ございます。東京都よろず支援拠点では、補助金や融資のための事業計画書作成に関するご支援をしておりますので、ぜひご活用ください。

ただし東京都よろず支援拠点では、事業計画書を代筆するご依頼は受けておりません。あくまで申請者ご自身で作成した事業計画書のブラッシュアップ(=添削・修正点の洗い出しと助言)がご支援内容です。

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