こんにちは。東京都よろず支援拠点 サブチーフコーディネーターの金子です。
日々事業を行われている中で、「売上は上がっているが、なかなか利益が残らない」「忙しいのに、経営が楽になっている実感がない」
このようなお悩みを持たれている事業者様も多いのではないでしょうか。
支援の現場でも同様のご相談は非常に多く、詳しくお話を伺っていくと、ある共通点が見えてきます。
それは、採算の状況が十分に把握できていないという点です。
採算が見えていない状態とは
例えば、
- どの商品やサービスで利益が出ているのか
- どの部分でコストがかかっているのか
- どのくらいの売上があれば利益が出るのか
こういった点が曖昧なまま事業を進めているケースは少なくありません。
このような状態では、どうしても経営判断が感覚的になりやすく、
結果として、忙しさに対して利益が伴わない状態になってしまうことがあります。
利益改善の第一歩は「採算の可視化」
こうした状況に対して、まず重要になるのが、採算の可視化です。
採算の可視化とは、
- 売上の内訳を整理する
- 原価や経費の構造を把握する
- 利益がどのように生まれているかを明確にする
といった取り組みを通じて、事業の実態を数字で捉えることです。
支援の現場でも、まず現状の採算を整理することで課題を明確にし、そこから改善の方向性を検討していくという進め方になることが多いです。
利益が出やすい構造に近づけるために採算を可視化すると、次に見えてくるのが利益の出やすさの違いです。
例えば、
- 売上は小さくても利益率の高い商品
- 手間がかかるわりに利益が出にくいサービス
といった違いが明確になります。
こうした違いを踏まえて、
- 注力する分野を見直す
- 負担の大きい業務の進め方を整理する
- 価格設定のバランスを検討する
といった取り組みを行うことで、徐々に「利益が出やすい状態」に近づいていきます。
数字をもとに現状を整理するという視点
ここまでの内容を進めていく上で重要になるのが、数字をもとに現状を整理することです。
売上や経費の内訳を具体的に見ていくことで、感覚では見えていなかった課題や改善の余地が明確になります。
その際に基礎となるのが、日々の売上管理のデータや、決算資料などの数字です。
これらをもとに整理を行うことで、どこに手を打つべきかがより具体的に見えてきます。
一度整理して終わりではなく、継続して見直していく採算の整理は、一度行えば終わりというものではありません。
実際に改善に取り組んでみると、
- 想定通りにいく部分
- やってみて初めて分かる課題
が見えてきます。
そのため、現状を整理し、方向性を決め、取り組みを行い、その結果を踏まえて次の改善につなげていく、という流れを継続していくことが重要になります。
東京都よろず支援拠点の活用について
こうした取り組みを進めていく中で、「どこから整理すればよいか分からない」「方向性は考えたが、判断に迷いがある」といった場面も出てくるかと思います。
東京都よろず支援拠点では、事業者様の状況を伺いながら、
- 現状の整理
- 今後の方向性の検討
- 取り組み内容の具体化
といった点について、継続的にご相談いただくことが可能です。
また、実際に取り組まれた内容やその結果を踏まえて、次にどのように進めていくかを一緒に考えていくことで、無理のない形で改善を積み重ねていくことができます。
まとめ
利益を上げていくためには、売上の拡大だけでなく、
- 採算を把握し
- 構造を整理し
- 改善を積み重ねていく
という取り組みが重要になります。
もし現在、経営の中で「忙しいが成果につながっている実感がない」と感じられている場合には、一度、採算の状況を整理し、その内容を踏まえて今後の方向性を考える時間を確保してみてください。
さらに、その整理や取り組みを一度で終わらせるのではなく、定期的に見直しながら進めていくことで、より実態に合った形での改善につながっていきます。
東京都よろず支援拠点も、そうした取り組みの整理や見直しの場として、ご活用いただければと思います。
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