今回のコラムを担当する東京都よろず支援拠点コーディネーターの髙英輔です。
事業の再生は、どう行っていくのか?
これは、私自身が、今から10年程前初めての事業再生ともいうべき事業者様と向き合った時に「最初に思ったこと」です。
何か決定的な方程式や技術が存在するのか。
そもそも財務状況の厳しい事業者様を前にして悠長にそんなことを学んでいるような時間等あるのだろうか?
目前の事業者様は、一歩間違えば自宅を売らされ、財産を無くし破産さえも余儀なくされてしまう…。
その為のアドバイスとはどうあるべきか。
何も知らない、わからないまま不安に思う自分以上に、間違いなく事業者様は不安な気持ちで日々を過ごされている。
自問自答する中で何から学んだらいいのかそんなことを考える余裕さえ当時は、ありませんでした。
そのような中支援した事業者様はどのように成功できたのか?
※詳細は動画にしてご説明を行っておりますのでご参照ください。
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髙コーディネーター 事例で納得!「成果をあげる経営改善の進め方」
事業の再生は、
Q1)具体的にどうやるのか?
Q2)本当にできるのか
Q3)成功できる確率とは何%なのか
Q1) 具体的にどうやるのか?
「事業の失敗からの再生」は、シンプルなほど「ワンパターン」です。
世にいう成功している事業者の事例は、百社あれば、百通りの「成功パターン」が存在しますが、
失敗からの「再生パターン」は、大変シンプルでワンパターンです。
順序は
1. 財務の再生、2. 事業の再生、3.(新たな)金融支援です。
Q2)本当にできるのか
正しい順序・手順で行えばできます。
ポイントは、お金があればという前提条件がつかない、というところです。
おカネがあればではなく経営者が、「考え方」に気づくことができるかどうかです。
Q3) 成功できる確率とは何%なのか
これは、10%未満、と思われます。
公表されている数字はありませんが再生に成功し、各金融機関の担当者の方に聞くと一様に、次のように回答を返されます。
「(成功率は)1割もありません、10%超えたら良い方でしょう。」
ここまで、お読みくださっている皆様はこの「(成功率の)数字」をどのようにお感じになられたでしょうか?
この「(成功率は、1割も)ありません」というフレーズを聞くたびに、9割以上の方が、わずかな「踏み外し」を重ねられていく結果「自滅」されていくのがとても悲しく感じられるのです。
そして、その9割以上の殆どが、まず、最初のステップである財務の再生のところで踏み外されています。
次のステップである
「2. 事業の再生」にまで進めていないように見えます。
再生の成功例は、
個人情報の保護、秘密保持の観点から、なかなかその成功に至っているプロセス、方法論が開示されにくく、分かり難いのも現状だと思います。
よろず支援拠点には多くの成功事例を抱える外部専門家が数多く在籍しており、事業の改善、売上の拡大に向けた経営相談を受け付けております。
困ったとき相談者がいないとき等いつでもお気軽にお声がけください。一緒に考えて参ります。