東京都よろず支援拠点の橋爪です。
突然ですが、皆さんはSDGsから何をイメージしますか? よく目にするのはドーナツ型でカラフルなあのバッジ。あのバッジを着用している方からは「環境意識、高いぞ」の要らぬメッセージ圧を感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
また文化や経済が成熟した西欧発信の押し付け?の多少の胡散臭さもよく言われていることです。
しかし、その基本理念や目標を知れば、誰もが正しいと認めざるを得ないものですね。
次はカーボンニュートラル、すでに起こりつつある気候変動に対しての地球規模での脱炭素化への喫緊の取り組み課題です。お隣の超大国や経済発展途上の国々からの総論賛成各論反対は避けられない状況ですが、事実、海水面の上昇や世界各地での異常気象、国内では近年各地での記録的なゲリラ豪雨と大規模災害、今年の6月下旬からの猛暑と最短の梅雨明け、本当に何とかしなければなりませんね。
SDGsやカーボンニュートラル、言わんとしていることは判るけど、中小企業に何ができるの?との疑問を持つ経営者も多いと思われます。そこで多少なりとも腑に落ちる標語が「脱炭素経営」ではないかと考えます。
地球環境や社会への貢献という意識も重要ですが、自社の経営力を強化する取り組みと考えて「省エネ経営」と更に言い換えてみれば判り易いです。
ウクライナ問題に起因するエネルギー危機と穀物危機での影響は急激な物価上昇を招いており、今後も予断を許さない状況です。中小企業にとっても原価や経営コスト高騰の影響は避けらない差し迫ったなかで、自社の経営を守る「省エネ経営」の取り組みが結果的には地球環境への貢献に繋がっていくのです。
「省エネ経営」の取り組みなどとっくに血がにじむほど頑張っているョ、という経営者も大勢いらっしゃいます。おっしゃる通りではありますが、今一度エネルギー効率の調査とその数値結果に基づいた「脱炭素経営」にチャレンジしては如何でしょうか。
今なら国(経済産業省や環境省)や東京都が「脱炭素経営」へ意欲的に取り組む中小企業への補助金等の支援を活発に行っています。以下に一部をご紹介しますので一度ご覧になって、詳細は是非よろず支援拠点や関係機関へお問い合わせください。
(経済産業省) https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220517002/20220517002-3.pdf
(環境省) https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/private-sector/
(東京都) https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/04/22/15.html
(都中小企業振興公社) https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/shien/zero-emissions/index.html